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勤務地・職種

接客と裏方、どちらを選ぶ?リゾートバイトの職種の比べ方

リゾートバイトの職種は、名前だけでは仕事内容が決まりません。中抜けシフトと拘束時間、休憩と待機の違い、深夜割増まで、応募前に確かめる順番で整理しました。

この記事のポイント

職種名より「業務の変更の範囲」と「1日のシフトの形」を確認すると、実際の働き方が見えてきます。

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職種名だけでは仕事内容は決まらない

同じ職種名でも、施設によって担当する範囲は違います。小規模な旅館では一人が複数の役割を兼ねることがあり、大規模なホテルでは分業が進んでいることがあります。

だから「レストランホール」という名前より、その施設で自分が実際に何をするのかを聞いたほうが判断しやすくなります。募集の説明を読んだうえで、1日の流れを質問してみてください。

公式サイトはどう分類しているか

派遣会社(派遣元)の検索条件を見ると、業界がどう職種をまとめているかが分かります。リゾートバイトダイブの公式サイトは、次の4つに分けています。

分類 挙げられている職種
接客業務 レストランサービス、カフェ、フロント・ベル、売店・販売、仲居など
裏方業務 調理、清掃、洗い場、事務など
テーマパーク・レジャー業務 テーマパークスタッフ、農業・酪農など
スキー場業務 リフト係、レンタル、インストラクターなど

「接客か裏方か」という軸は、実際の検索条件にも存在します。ただしテーマパークやスキー場のように、その軸では分けにくい仕事もあります。屋外かどうか、季節が限られるかどうかが効いてくる分野です

主な職種と、確認したいこと

右の列は、そのまま質問の形に変えて使えます。職種を選ぶ作業ではなく、聞く項目をそろえる作業だと考えてください。

職種 主な業務 確認したいこと
レストランホール 配膳、片付け、席のセッティング 和室での配膳か、一人あたりの担当卓数、中抜けの有無
調理補助・洗い場 下処理、盛り付け、食器の洗浄 立ち仕事の時間、包丁を使うか、中抜けの有無
フロント チェックイン、電話対応、会計 PC操作の範囲、語学、夜勤の有無
客室清掃・ベッドメイク 清掃、リネン交換、備品の補充 1日の担当部屋数、時間の目安
売店・売場 レジ、品出し、包装 現金の扱い、締め作業の担当
裏方・施設管理 送迎、荷物の運搬、設備の点検 運転免許の要否、屋外作業の割合
スキー場関連 リフト、レンタル、スクール受付 屋外での立ち時間、防寒、必要な資格

「業務の変更の範囲」が書面で示される

2024年4月から、労働条件の明示ルールが変わりました。従事すべき業務は、雇入れ直後の内容だけでなく、変更の範囲まで明示されます(労働基準法施行規則第5条)。

この欄の読み方には注意が必要です。厚生労働省のパンフレットによると、変更の範囲に含まれるのは配置転換先や在籍型出向先の業務で、臨時的な他部門への応援業務や出張、研修のような一時的な変更は含まれません。繁忙期の応援がこの欄に現れるとは限らない、ということです。

記載例には「(変更の範囲)会社内での全ての業務」のような広い書き方も並んでいます。広く書かれていれば、担当が変わり得るということ。変更がない場合は「雇入れ直後の従事すべき業務と同じ」などと書くよう求められています。

範囲は「その労働契約の期間中における」変更に限られます。短い契約を更新して働く場合、更新後の担当変更はこの欄には現れません。

書面を受け取ったら、想定していない業務が含まれていないかを確認してください。そのうえで、繁忙期の応援や更新後の担当については、応募の段階で派遣会社(派遣元)に別に聞いておく必要があります。

1日のシフトの形を聞く

実働時間が同じでも、シフトの組み方で体感は変わります。確認したいのは、始業と終業の時刻、休憩の長さと時間帯、そして勤務が1日のうちで2回に分かれるかどうかです。

宿泊施設では、朝食と夕食の時間帯に人手が必要になるため、勤務を朝と夕方に分けて組む案内を受けることがあります。この形を中抜けシフト、1回で終わる形を通しシフトと呼びます。

ここで出てくる数字が2つあります。実働時間と、始業から終業までの拘束時間です。実働8時間でも、日中に5時間の中断があれば拘束は13時間を超えます。求人票に並ぶのは実働の数字なので、拘束時間は自分で計算するか、始業と終業の時刻を聞いて出すことになります。

休憩と「待機」は同じではない

長い中断がある働き方では、その時間が休憩なのか待機なのかが分かれ目になります。

労働基準法第34条では、労働時間が6時間を超える場合は45分以上、8時間を超える場合は1時間以上の休憩を、労働時間の途中に与えることになっています。厚生労働省の案内では、休憩時間の原則として、途中に与えること、原則として一斉に与えること、自由に利用させることの3つが挙げられています。

休憩時間とは「労働者が権利として労働から離れることを保障されている時間」を指し、単なる待機時間は含まれません。ここが実務で効きます。

だから聞き方はこうなります。「休憩は何時から何時までか」「その時間に寮へ戻れるか、外出できるか」「呼び出される可能性があるか」。呼び出しがあるなら、それは休憩ではなく待機に近い時間です。

中抜けシフトの見方は中抜けシフトとはで詳しく扱っています。一斉休憩の原則が旅館や飲食店には適用されないこと、呼び出しがある時間が労働時間として扱われることまで、根拠を追って書いてあります。

深夜勤務がある場合の割増

午後10時から翌午前5時までの時間帯に働いた場合、通常の賃金の25%以上の割増賃金が支払われます(労働基準法第37条)。時間外労働が深夜に及ぶ場合は、時間外の割増と合わせて計算されます。

夜勤や遅番がある求人では、深夜の時間帯に入る時間数と、割増の扱いを確認してください。求人票の時給表示が深夜割増を含むのか、別に加算されるのかで、総額が変わります。

接客か裏方かだけで決めない

「人と話すのが苦手だから裏方」という選び方は、途中までは有効です。ただ裏方でも、厨房やフロントとの連携は必要になります。完全に一人で完結する業務は多くありません。

実際に体感を左右するのは、人と話す量よりも、立ち仕事の時間、扱う物の重さ、求められる速さ、ミスの許容度です。この4つで聞き直すと、職種名で選ぶよりも自分に合う仕事が見えてきます。

勤務地の条件と合わせて考えるなら、勤務地を選ぶ視点も参考にしてください。応募前の確認項目は応募前のチェックリストにまとめています。

この記事で参照した情報

法令や各社の案内は改定されることがあります。労働条件は求人ごとに異なるため、実際の条件は応募先から示される書面と公式の案内でご確認ください。

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